今月の肥満研究の専門ジャーナルに,アーモンドによる糖代謝改善作用を示した臨床研究が,米国のグループ(Indiana University)から報告されていました。
(
Obesity reviews 2010;11:suppl 1;164: T1:PO.253)
これまでの研究によって,ナッツ類の消費は,2型糖尿病のリスクを軽減する可能性が示唆されています。
今回の研究では,朝食時のアーモンド摂取と,血糖値,インスリン,GLP-1,NEFAなどとの相関が検証されました。
具体的には,耐糖能異常を有する成人13名を対象に,高GIの朝食単独投与群,アーモンドナッツの併用群,アーモンドバター併用群,脱脂アーモンド粉併用投与群,あるいはアーモンドオイル併用群として介入が行われています。
(ランダム化クロスオーバー法。1週間間隔。すべての食事には炭水化物75グラムの負荷。)
解析の結果,アーモンドナッツ併用群とアーモンドオイル併用群において,二食目と全日の血糖値AUCの有意な低下が認められたということです。さらに,二食目のインスリン反応の抑制やNEFAの低下が示されました。
その他,アーモンドナッツ投与群では,満腹感の継続が見出されています。
一方,GLP-1値には有意な変化は示されていません。
以上のデータから,論文著者らは,朝食時のアーモンド摂取は,耐糖能異常の患者における糖代謝を改善すると考察しています。
(ちなみに,この研究は,米国カリフォルニアアーモンド協会の研究サポートにより行われています。)
(ただし,消費者としては,利害の衝突に過剰反応する必要はなく,情報公開の重要性を認めることが大切です。)
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アーモンドは、ミスインターナショナルを育てるエリカ・アンギャルがおすすめしたことから巷でもダイエットにいいと流行の食べ物ですね。
カラダにいいオイルを含んでいるとか。
ナッツだからタンパク質も摂れるし、メタボじゃないわたしたちでも朝食に数粒いただくのはいいことかもしれませんね。