サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2010年07月  >
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
 (08/26)
サゴと大豆タンパクによる運動耐用能の向上 [2010年07月08日(木)]
スポーツ栄養学の専門ジャーナルに,サゴと大豆タンパクの併用投与によって運動耐用能が改善したという臨床研究が,マレーシアのグループから報告されていました。
(Int J Sport Nutr Exerc Metab. 2010 Jun;20(3):216-23.)



今回の研究の目的は,中等度の運動強度による自転車運動負荷時において,サゴ(sago,タピオカ)と大豆タンパク質を併用摂取させた場合に,サゴと偽薬の併用(炭水化物投与)に比べて,続く高負荷の運動時の耐用能を改善させるかどうか,検証することです。



具体的には,男性8名(年齢21.5±1.1歳,体重63.3±2.4 kg,VO2max 39.9±1.1 ml/kg/min)を対象に,自転車エルゴメーターによる60分間の運動負荷(60%VO2max)を行い,続いて, 90%VO2maxの運動負荷が疲労に至まで継続されました。

(ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー法)


炭水化物60グラムに相当するサゴ,あるいは,炭水化物52.5グラムとタンパク質15グラムに相当するサゴと大豆タンパクの組み合わせが,運動負荷中に投与されています。


介入試験の結果,
疲労に至までの時間(Times to exhaustion)は,

偽薬群:4.09 ±1.28分

サゴ投与群:5.49 ± 1.20分

サゴ+大豆タンパク投与群:7.53 ± 2.02分

となり,

サゴと大豆タンパクの併用投与によって,運動耐用能の有意な改善が認められました。

(偽薬群に比べて84% (44-140%; p < .001),サゴ投与群に比べて37% (15-63%; p < .05))




ただし,マレーシアなどでは,サゴと大豆の組み合わせが安上がりかもしれませんが,今回の研究では安価で実用的な食材として用いられているだけで,日本でわざわざ用いる必要はないと感じます。

ちなみに,今回の研究をもとに,DHC製品から選ぶと,プロティンダイエット,ヘルシーピース,アミノ酸あたりの組み合わせが妥当と思います。


------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る