サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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イソフラボン・プエラリンによる飲酒量の抑制効果 [2012年05月23日(水)]
今月の薬物アルコール依存症研究の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボンの1種、プエラリンによる飲酒量の抑制効果を示した予備的な臨床研究が、米国のグループ(Harvard Medical School)から報告されていました。
(Drug Alcohol Depend. 2012 May 9.)



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。


イソフラボンを含むハーブとして、タイの伝統医療で用いられてきたプエラリアミリフィカ (学名Pueraria mirifica)も知られており、プエラリンなどのイソフラボンを含んでいます。




さて、今回の研究では、葛根含有プエラリンによるアルコール摂取量/飲酒量への影響が調べられました。

(葛根は、アルコール関連障害に対しても用いられてきたということです。)




具体的には、健康な成人10名を対象に、

1日あたり1,200rのプエラリンを1週間投与し、

午後の飲酒時間(1.5時間)が設定され、

ジュースや水に加えて、

被験者の好みのブランドのビールが6ボトルまで提供されています。

(二重盲検偽薬対照クロスオーバー法)




飲酒時間に、
アルコールの摂取量などが記録されました。




解析の結果、

被験者の平均飲酒量は、

偽薬投与群では3.5 ±0.55本に対して、

プエラリン投与群では2.4 ±0.41本と有意な低下がみられました。





偽薬投与後の飲酒時間には、
被験者3名がビール5本を摂取し、被験者1名が6本すべてを飲んでいます。



これに対して、
プエラリン投与後の飲酒時間では、
5本、6本のビールを飲んだ被験者はいませんでした。





また、飲酒の仕方にも変化が観察されました。

つまり、プエラリン投与群では、
sip sizeの減少、ビールを飲み干すまでに要する口数の増加、ビールの摂取にかかる時間の増加などが見出されています。


その他、ビールを飲み終わってから、次のビールの栓を開けるまでの時間も延長しています。






以上のデータから、論文著者らは、

葛根のプエラリンイソフラボンによってアルコール依存症などの病態における飲酒量の抑制効果が期待される、

と考察しています。



今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。






イソフラボン含有食品では、大豆がよく知られています。


また、ハーブでは、タイ産のプエラリア・ミリフィカがあります。


葛根は和漢生薬で用いられています。



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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