今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、月経困難症に対するアロマセラピーの効果を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(
J Obstet Gynaecol. 2014 Sep 25:1-4)
今回の研究では、
原発性月経困難症に対するアロマセラピーの効果が検証されました。
具体的には、
VASにて重度の疼痛を有する学生75名を対象に、
・ローズオイルによるマッサージ施術群(n = 25)
(Rose damasceneによるセルフマッサージ)
・マッサージ施術対照群(n = 25)
(無臭アーモンドオイルによるセルフマッサージ)
・マッサージ単独施術対照群(n = 25)
(セルフマッサージのみ)
の3群について、
月経の第1日目から、2周期にわたり介入試験が行われました。
評価として、
介入の前後で、
疼痛の程度(自己評価)が比較されています。
まず、第1周期後では、
疼痛の減少(改善)が認められましたが、各群間での有意差は見出されませんでした。
(p > 0.05)
次に、
2周期後では、
ローズオイル群において、
他の2群に比べて、
疼痛の有意な減少(改善)が認められたということです。
(ローズオイル vs アーモンドオイルp = 0.003、
ローズオイル vs. マッサージのみ p = 0.000)
以上のデータから、
原発性月経困難症に伴う疼痛に対して、
アロマオイルを用いたマッサージ/アロマセラピーによる改善効果が示唆されます。
最近の研究では、
アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用
アロマセラピーによる認知症改善作用
アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析
アロマセラピーによる術後の鎮痛効果
アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師
アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者
も示されています。
なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。
したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。
DHCでは、
アロマセラピーの関連製品を扱っています。
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