今月の骨代謝研究の専門ジャーナル(電子版)に、糖尿病境界型において、ビタミンD3サプリメント投与による骨密度への作用を検証した臨床研究が、ノルウェイのグループ(Arctic University of Norway)から報告されていました。
(Osteoporos Int. 2017 Sep 18.)
2型糖尿病では、骨折のリスクが高くなります。
糖代謝と骨代謝にはクロストークがあり、糖代謝異常・糖尿病が骨代謝にも影響を与えることが原因です。
今回の研究では、糖尿病予備軍/境界型において、高用量のビタミンD3サプリメント投与による骨密度および大腿骨頭骨折への作用が検証されました。
具体的には、
先行研究の2次研究として、
糖尿病予備軍患者511名を対象に、
・1週間あたり20,000 IUのビタミンD3サプリメント投与群:256名
・偽薬投与群:255名
の2群について、
5年間の投与が行われ、
DEXA法で骨密度BMDの測定が行われています。
試験開始時の平均血中ビタミンD値(25(OH)D)は60 nmol/Lでした。
5年間の介入後、
ビタミンD群の202名、
偽薬群の214名がBMD測定を完了しました。
(ただし、各群1名ずつ、ビスフォスフォネート製剤服用者は評価から除外されています。)
ビタミンDを投与された男性被験者では、
対照群に比べて、
大腿骨頸部の骨密度の低下が抑制されていたということです。
(0.000 versus - 0.010 g/cm2, p = 0.008)
なお、
その他の大腿骨近位部のトータル(total hip)では、男女とも、両群間に有意差は見出されませんでした。
以上のデータから、
糖尿病予備軍の男性において、
ビタミンD3サプリメントの高用量投与による骨密度への好影響が示唆されます。
近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。
一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、
1日あたり
25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます
ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。
多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。
ビタミンD、
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