今月の薬理学研究の専門ジャーナルに、耐糖能異常/糖尿病予備群におけるクルクミンによる血糖値への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Pharmacol Res. 2017 Sep 16.)
昨日、厚生労働省から発表された国民健康栄養調査によると、
糖尿病が強く疑われる人が、全国で1,000万人と推計されています。
糖尿病は、体質+生活習慣で生じる病態です。
食事としては、一般的なカロリー制限でもいいですが、
血糖値をあげる原因は、糖質/炭水化物の摂取ですので、
糖尿病対策として、緩やかな糖質制限食が推奨されます。
さて、今回の研究では、
ウコンに含まれるファイトケミカルのクルクミノイド類/クルクミンによる血糖値への作用が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、
18歳以上の成人を対象に、、
ウコン抽出物、クルクミノイド類、あるいはクルクミン単独投与と、
偽薬投与群の2群に関して、
4週間以上の投与が行われ、空腹時血糖値を比較した臨床試験が検索されています。
主アウトカムは、空腹時血糖値、
副アウトカムは、HbA1cとHOMA-IRです。
11報がメタ解析の対象となりました。
まず、全体の解析の結果、
ウコン抽出物、クルクミノイド類、クルクミンのサプリメント投与によって、
空腹時血糖値の有意な低下、
(-8.88, 95% CI: [-5.04 to -2.72] mg/dL, p=0.005)
が見いだされました。
次に、
クルクミノイド類あるいはクルクミンの投与では、
HbA1cの有意な低下も認められました。
(-0.54, 95% CI: [-1.09 to -0.002] %, p=0.049)
ただし、インスリン抵抗性の指標では低下傾向であり、有意差は検出されませんでした。
HOMA-IR (-1.26, 95% CI: [-3.71 to -1.19], p=0.31)
感度分析では、
試験開始時の空腹時血糖値が重要な交絡因子であることが示されました。
クルクミン単独投与あるいはクルクミノイド類の投与は、
耐糖能異常を示す被験者において、
空腹時血糖値低下作用を示しましたが、
非糖尿病の被験者ではこの作用は検出されませんでした。
以上のメタ解析データから、
耐糖能異常/糖尿病予備群において、
ウコンのファイトケミカル・クルクミンの投与による糖代謝改善作用(FBSとHbA1cの低下)が示唆されます。
DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。
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DHCでは、
肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。
最新の科学的根拠を俯瞰すると、
「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、
「ヘルシーエイジング(健康長寿)」
「ダイエット(適正体重の維持)」
「アンチエイジング(抗加齢)」
に有用であると考えられます。
DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、
DHCプロティンダイエット
です。
DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、
コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、
ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。
その他、低GI食、低GL食として、
発芽玄米、
米こんにゃく、
があります。
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
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