薬理学の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントと降圧薬との併用投与による血中ホモシステイン値と血圧への働きを検証したメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Front Pharmacol. 2017 Aug 31;8:585.)
葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、
ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、
動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。
実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。
葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析
葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する
葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。
一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。
さて、
今回の研究では、
高血圧と高ホモシステイン血症を有する患者において、、
葉酸サプリメント投与によるランダム化比較試験(RCT)を対象にメタ解析が行われました
65の研究から、7887名の患者が対象となり、
葉酸サプリメント+降圧薬の併用投与群と、降圧薬単独投与群との間で比較が行われました。
これらの研究のうち、
49試験では、
降圧薬単独投与群に比べて、
葉酸との併用投与群において、
収縮期血圧の有意な低下
(WMD = -7.85)
および
拡張期血圧の有意な低下
(WMD = -6.77)
が見出されました。
また、
葉酸サプリメント投与によって、
ホモシステイン値は、有意に低下しました。
(WMD = 5.5)
さらに、
対照群に比べて、
葉酸サプリメント投与群では、、
心血管イベントおよび脳血管イベント(CVCE)のリスクが 12.9%減少しました。
層別解析では、
葉酸サプリメントの12週間以上の投与群、
総ホモシステイン値が25%以上減少した群において、
顕著な効果が見出されたということです。
以上のメタ解析のデータから、
高血圧と高ホモシステイン血症を有する患者において、
心血管イベントおよび脳血管イベントの一次予防のために
葉酸サプリメントが効果的と考えられます。
葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析
葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する
葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。
一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。
葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。
日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。
そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。
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