透析治療の専門ジャーナル(電子版)に、慢性維持透析中の肥満患者において、フォーミュラ食・置き換え食による減量効果を示した臨床研究が、オーストラリアのグループ(Bond University)から報告されていました。
(Hemodial Int. 2016 Apr 4)
肥満やメタボリック症候群、2型糖尿病の食事療法として、
低カロリー・低脂肪でタンパク質やビタミンミネラルを適量含有するフォーミュラ食・置き換え食による減量効果、体組成改善効果、内分泌代謝指標改善効果が確立しています。
しかし、腎不全の患者において、フォーミュラ食・置き換え食による有用性は十分に調べられていません。
そこで、
今回の研究では、
人工透析・慢性維持透析患者で、
腎臓移植のためにも減量が必要な肥満者におけるフォーミュラ食・置き換え食の有用性が検証されました。
具体的には、
慢性維持透析患者5名(46-61歳)を対象に、
1日あたり
低カロリー食(950 kcal, タンパク質100gに調整した置き換え食を3食分。Optifast)と、
主な食事1回、
2回の低カリウム果物
が投与されています。
各種の栄養素の必要量は、全ての被験者で充足されるように設計されました。
透析処方、透析前後の体重変化、透析の間の体重増加、血清生化学指標、医薬品などが、364日間の試験期間中、モニターされています。
試験期間中、被験者1名において、リン吸着剤が中止されましたが、フォーミュラ食・置き換え食の利用とは無関係でした。
特に、問題となる有害事象は見出されませんでした。
低カロリー食の利用によるエネルギー制限の幅は、
1170 kcal から 2160 kcalでした。
解析の結果、
被験者全員が減量しました。
(平均7% [range 5.2%-11.4%])
最も顕著な減量幅は、12週間までの間に見出されており、
その後、コンプライアンス(フォーミュラ食などの遵守率)の相違による体重変化がありました。
以上のデータから、
肥満で減量が必要な慢性維持透析患者において、
フォーミュラ食・置き換え食による減量の安全性と有用性が示唆されます。
DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、
DHCプロティンダイエット
です。
DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、
コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、
ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。
------------------------------------------------------------------
「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定
DHCが日本のサプリを健康にします。
サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
【健康食品FAQ】
DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)
------------------------------------------------------------------