サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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紅麹含有サプリメントによる脂質異常症改善作用 [2016年05月10日(火)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、紅麹含有サプリメントによる脂質異常症改善作用を示した臨床研究が、インドのグループから報告されていました。
(Nutrition. 2016 Jan 28.)


脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析


今回の研究では、
紅麹含有サプリメントによる脂質代謝への作用が検証されました。


具体的には、

多施設共同二重盲検試験として、

新規の高脂血症(LDL-C >120 mg/dL, 3.11 mmol/L)と診断され、
スタチンを服用していない患者191名を対象に、

・紅麹含有サプリメント投与群:92名
(紅麹エキス末400mg、ブドウ種子エキス末35mg、黒コショウ末10mg、ナイアシンアミド7mg、葉酸100マイクログラム)

・偽薬投与群:88名

の2群について、12週間の介入が行われました。

投与開始時のLDLの平均は、

サプリメント投与群;148.5 ± 24.0 mg/dL (3.85 ± 0.62 mmol/L) 、

偽薬投与群;148.6 ± 21.9 mg/dL (3.85 ± 0.57 mmol/L)

でした。

解析の結果、

偽薬群に比べて、

紅麹含有サプリメント投与群では、

12週間の介入後の時点で、

LDLコレステロール値の有意な減少が認められたということです。
(-29.4% versus -3.5%, P < 0.0001)

また、nonHDLも、有意な低下を示しています。
(non-HDL-C; -29.8% versus -10.3%, P < 0.0001)


実薬群では、

12週間の時点で、

43.4%の被験者がLDLの望ましい改善を示し、

55.4%の被験者がnon-HDLで改善を認めました。

(投与開始時では、それぞれの割合は、0% と 1.1%)



以上のデータから、

スタチンを服用しておらず、心疾患の既往もない、新規に高脂血症/脂質異常症と診断された患者において、

紅麹含有サプリメントによる脂質代謝改善作用が示唆されます。



脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析



脂質異常症に対する医薬品として、スタチン剤が広く利用されています。

しかし、スタチン剤では、10−15%に副作用が生じ、スタチン不耐症となり、服用中止となります。

そこで、スタチンと同等の効果があり、かつ副作用リスクが少ない、紅麹サプリメントが、脂質異常症の選択肢として注目されています。



最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。


スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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