補完代替医療の専門ジャーナルに、大豆食品による乳がんリスク低減/乳がん再発予防をレビューした研究が、米国のグループから報告されていました。
(
Forsch Komplementmed. 2016;23(2):75-80)
大豆製品の摂取と乳がんリスクの関係について、25年以上にわたる研究が検証されました。
米国での食経験が少ない大豆製品に関して、乳がんリスクや乳がん再発予防に関しては、知識不足に基づく誤解も見られます。
今回のレビューでは、大豆含有食品の摂取と乳がんリスクとの関係が検証されました。
まず、観察研究/疫学研究によると
アジア人の女性では、
大豆の摂取が多いと、
乳がん発症リスクが30%減少するという相関が示されています。
特に、青少年期における大豆の摂取が、乳がん発症リスク低減に有用であることがわかっています。
一方、一部の推論による懸念として、
大豆には女性ホルモン様作用を有するイソフラボン類が存在するので、
乳がんリスクを高めるのでは、との意見もあります。
しかし、実際には、さまざまな臨床研究や疫学研究の研究において、、大豆により乳がんリスクが高まるというデータはありません。
臨床研究のデータは一貫しており、
乳がんリスクに関連するマーカー(マンモグラフィー乳房撮影での密度、細胞増殖など)に対して、イソフラボンの摂取が影響を与えることはありません。
さらに、
米国と中国での前向き研究では、
11,000名以上の女性が対象となり、
大豆摂取により、乳がん再発の有意な低下、生存率の有意な改善が示されています。
乳がんリスクに有用な機能性食品に関する研究として、次の報告があります。
大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性
大豆イソフラボンによる乳がんリスク低下作用@アジア人
血中カロテノイドが高いと乳がんリスクが低い
オメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)による乳がん予防効果
リコピンによる乳がん細胞増殖抑制作用
ビタミンB群摂取と乳がんリスクの低下
葉酸による乳がんの予後改善
抗酸化サプリメントの摂取と乳がんリスクとの関連
エクストラバージンオリーブオイルによるアロマターゼ阻害活性・乳がん抑制作用
クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者
マルチビタミンミネラル利用者では浸潤性乳がんの死亡率が低い
マイタケによる乳がん細胞抑制作用
魚油による乳がんリスク低減効果
魚摂取による乳がんリスクの低下
転移性乳がん・進行性乳がんに対するウコン(クルクミン)の投与
アブラナ科の野菜と乳がんのリスク
高GI食・高GL食と乳がんの関係
葉酸が乳がんを抑制する
乳がんとカルシウム・ビタミンD摂取の関係
オリーブオレユロペンによる乳がん細胞抑制作用
ビーガン食による乳がんリスク低下効果
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