今月の薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、レスベラトロールによる脂肪細胞分化抑制作用を示した基礎研究が報告されていました。
(
Can J Physiol Pharmacol. 2011 Oct 21.)
レスベラトロールは、赤ワインなどにも含まれるポリフェノールの1種です。
抗酸化作用や抗炎症作用を有しています。
レスベラトロールは、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化することが知られています。
近年のアンチエイジング研究では、レスベラトロールが長寿遺伝子を活性化することが話題になっています。
この数年、レスベラトロールに関する研究が盛んになり、様々な作用が示されています。
今回の研究では、レスベラトロールによる脂肪産生および脂肪細胞分化の抑制に関する分子メカニズムが検証されました。
具体的には、脂肪細胞系である3T3-L1細胞を用いて、レスベラトロールによるAMPKシグナルへの作用が測定されています。
(AMPK(AMP-activated protein kinase)は、脂肪細胞分化における重要な分子です。)
レスベラトロールの濃度依存的に、AMPKαリン酸化が亢進した一方、
全AMPKα値には変化はなく、
PPARγやC/EBPαは低下したということです。
レスベラトロールは、AMPK活性化を介して、脂肪産生抑制や脂肪細胞分化阻害を示すと考えられます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
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