大豆イソフラボンとは、大豆に含まれるファイトケミカルの1種で、女性ホルモン様作用を有することから、更年期障害や骨粗鬆症などを予防・改善する機能性食品成分として注目されています。
昨日(06年6月22日)付けで、独立行政法人 国民生活センターが
『大豆イソフラボンを多く含むとうたった「健康食品」』と題した資料を公開しました。
資料によると、大豆イソフラボンを配合している健康食品のうち、製品表示で1日あたりの摂取目安量が30mg(アグリコン量換算)を超えていた24銘柄を選び、大豆イソフラボン量を測定したところ、14商品で30mgを超える量が検出されたということです。
なお、選ばれた24銘柄は、製品表示値から、1日あたりの摂取量が30mg異常であると受け取れるものであったために、テストの対象とされました。
本年5月、内閣府の食品安全委員会では、大豆イソフラボンの摂取目安量について、次のように策定しています。
まず、「特定保健用食品」としての大豆イソフラボンについては、1日あたりの摂取上限量をアグリコン量換算で1日あたり30mgとしています。この場合、通常の食事に由来する大豆イソフラボン量を考慮し、それに上乗せして「特定保健用食品」として摂取しても安全な量が30mgということになります。
次に、大豆イソフラボン(アグリコン換算値)の安全な摂取目安量は、1日あたり70〜75mgと設定されています。
なお、大豆イソフラボンは、非配糖体(=アグリコン型イソフラボン)と配糖体(=グリコシド型)があります。食材としての大豆および大豆製品中では、ほとんどがグリコシド型として存在します。
現在、大豆イソフラボンの臨床的意義については、欧米の研究者の間でも意見が分かれており、摂取目安量に関して専門家の間でコンセンサスが得られているわけではありません。
ところで、
DHCの「大豆イソフラボン」は、大豆製品中に存在するのと同じグリコシド型(配糖体)のイソフラボンです。1日あたりの摂取目安量は、アグリコン型に換算すると約25mgになります。
次回のブログでも、大豆イソフラボンについて考えてみたいと思います。