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大豆イソフラボンについてのおさらい [2006年06月25日(日)]
イソフラボンの種類と働きは次のように考えられています。

大豆に含まれるファイトエストロゲン(植物に含まれるエストロゲン様物質)は、イソフラボン類あるいはイソフラボン配糖体です。具体的には、ゲニステインgenistein(ゲニスチンgenistin)、ダイゼインdaidzein(ダイジンdaidzin)、グリシテイン(グリシチン)が主な非配糖体(配糖体)として知られています。

大豆イソフラボン類は、エストロゲン受容体(ER)への親和性を有しており、ERに対する調節因子として作用します。また、イソフラボン類による抗酸化作用も報告されています。

疫学調査や基礎研究、予備的臨床試験では、大豆製品あるいは大豆イソフラボン類の摂取が乳がんや肺がん、前立腺がんの抑制効果をもつことが示されてきました。
また、糖尿病および糖尿病神経障害に対する予防作用も報告されています。
その他、大豆イソフラボンによる更年期障害症状の改善作用、骨粗鬆症の予防作用、認知機能の改善作用等が示唆されています。

ただし、有意な効果を認めないとするデータも報告されており、各疾患の予防や改善に関する適切な用法・用量を見出すための臨床試験が必要です。

特に、乳がんの予防・治療・再発予防における大豆イソフラボンの臨床的意義については、さまざまな議論があり、明確な結論は得られていません。

一般に、通常の食材に由来する成分であり、食品からの摂取に準じる量であれば、許容性は高いと考えられます。もちろん、大豆に対するアレルギーや過敏症の人は摂取を避けましょう。

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