統合医療研究の専門ジャーナルに、ウコン及びクルクミン含有サプリメントによる腸内細菌叢への作用を検証した臨床研究が、米国のグループ(UCSD)から報告されていました。
(J Evid Based Integr Med. 2018 Jan-Dec;23:2515690)
ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
ピペリンは、胡椒の辛味成分であり、
ウコンの吸収率を高めることから、ウコンのサプリメントに含まれています。
先行研究では、ウコンのクルクミンによる糖代謝改善作用が示されています。
クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析
さて、
今回の研究では、
ウコン及びクルクミンによる腸内細菌叢への作用が検証されました。
具体的には、
・ウコンタブレット+ピペリン投与群:6名、
・クルクミン+ピペリン投与群:5名、
・偽薬投与群:3名
の3群について、
16S rRNA菌叢解析による腸内細菌叢の解析が行われました。
(16S rRNA菌叢解析では、菌がもつ16S rRNA遺伝子をPCRで増幅、次世代シーケンサーで解析し、細菌の種類や分布を解析します。)
解析の結果、
172 から325 種の菌種が検出されました。
菌種は、
偽薬群では、
15%減少したのに対して、
ウコン投与群では、
介入後に7%の菌種の増加が認められ、
クルクミン投与群では、
69%の増加が見出されました。
なお、
ウコンやクルクミンに対する腸内細菌叢の変化は、個人差が大きいことも見出されました。
レスポンダー群とノンレスポンダー群があり、
レスポンダー群で増加がみられた菌種は、
Clostridium spp.,
Bacteroides spp.,
Citrobacter spp.,
Cronobacter spp.,
Enterobacter spp.,
Enterococcus spp.,
Klebsiella spp.,
Parabacteroides spp.,
Pseudomonas spp
などでした。
一方、
減少した菌種は、Blautia spp. と Ruminococcus spp.であったということです。
被験者はすべて、
介入期間中を通じて、細菌叢の変化が見出され、
また、介入に対する反応における個人差も認められました。
ウコン及びクルクミンの投与に対するレスポンダー群では、腸内細菌叢の変化は類似していたことから、
ウコン及びクルクミンに特異的な働きが考えられます。
今後、ウコン及びクルクミンを用いた個別化医療としてのサプリメントの適正使用を進めるために、臨床的意義の検証が期待される分野です。
DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。
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乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。
様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。
具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。
また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。
ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。
プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。
プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析
プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析
プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析
DHCでは、プロバイオティクスとして、
ビフィズス菌+オリゴ糖
生菌ケフィア
複合サプリメント(グッドスルー)
乳酸菌EC-12 30日分
5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!
などを製品化しています。
また、プレバイオティクスとしては、
血糖ファイバー 30日分【機能性表示食品】
≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!
があります。
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
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はじめまして、DHC健康食品です
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