サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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大豆の摂取が多いとメタボリック症候群のリスクが低下:韓国コホート研究 [2018年09月30日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆の摂取とメタボリック症候群のリスクとの関連を調べた研究が、韓国のグループ(Hanyang University)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2018 Sep 27.)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



今回の研究では、

大豆たんぱくおよび大豆イソフラボンの習慣的な摂取と、メタボリック症候群のリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

メタボリック症候群を有していない、
40歳以上の韓国の男女5509名(男性2204名、 女性3305名)を対象に、

大豆たんぱく質、イソフラボンの摂取が調べられ、フォローアップが行われました。


解析の結果、

まず、女性では、
大豆の摂取と、メタボリック症候群リスクとの間に有意な負の相関が見出されました。
(大豆たんぱく質の摂取の5分位で最高群は最低群に比べて、40%のリスク低減効果, IRR = 0.60, 95% CI = 0.46-0.78, P for trend = 0.0094

大豆イソフラボンの5分位では、最高群では43%のリスク低減; IRR = 0.57, 95% CI = 0.44-0.74, P for trend = 0.0048)

また、
同様の傾向が、男性でも認められましたが、有意差は検出されませんでした。
(大豆たんぱく質の摂取の5分位で最高群は最低群に比べて、20%のリスク低減傾向IRR = 0.80, 95% CI = 0.58-1.11, P for trend = 0.9759,
大豆イソフラボンの摂取の5分位で最高群は最低群に比べて、27%のリスク低減傾向 IRR = 0.73, 95% CI = 0.53-1.01, P for trend = 0.8956)


次に、
個別の項目では、

大豆たんぱく質の摂取および大豆イソフラボンの摂取は、

男女ともLDLコレステロール高値と有意な負の相関が見出されました。


腹部肥満と血圧上昇については、

女性においてのみ、大豆たんぱく質の摂取および大豆イソフラボンの摂取と有意な負の相関が示されました。

また、中性脂肪値は、男性において有意な負の相関が見出されました。


以上のデータから、

大豆製品(大豆たんぱく質及び大豆イソフラボン)の摂取によるメタボリック症候群リスク低減作用が示唆されます。


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンの摂取が多い乳がん患者は死亡率が低い:多民族コホート研究



大豆食品の摂取が2型糖尿病リスクを低減:ベトナム


大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



先行研究では、次の報告があります。


エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用



膣のアンチエイジングにエクオールの働き




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


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posted at 23:55 | この記事のURL
脳卒中患者およびうつ病併発患者ではビタミンDが低値 [2018年09月29日(土)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、脳卒中患者におけるビタミンD値およびうつ病との関係を検証した臨床研究が、中国のグループ(First Affiliated Hospital of Wenzhou Medical University)から報告されていました。
(Neurosci Lett. 2018 Sep 24.)


ビタミンDは、抗炎症作用や抗がん作用を有し、生活習慣病リスク低減作用が知られています。

また、ビタミンDは、うつ病のリスクとも関係します。

そこで、今回の研究では、

急性脳卒中患者において、

ビタミンD不足や欠乏症の罹患率、および、うつ病との関連が検証されました。


具体的には、

2013年9月から2015年5月の間に、

発症7日以内に試験登録した脳卒中患者を対象に、

入院中の臨床指標、

退院時の脳卒中重症度が調べられ、

脳卒中発症後1カ月後の時点で、
うつ病の評価として、17-HRS(ハミルトンレーティングスケール)が測定されています。

うつ病の診断は、DSM-IVクライテリアに基づいて行われ、

血中ビタミンDは入院時に測定されています。

血中ビタミンDは、欠乏、不足、充足の3分類、あるいは毎月の三分位での群に関して分けられました。



442名の患者が試験に登録しました。


ビタミンD欠乏(< 30&#8201;nmol/L)あるいはビタミンD不足(30-49.99&#8201;nmol/L)は、46%が相当しました。


また、夏季に比べて、冬季では、ビタミンD欠乏の罹患率はより高値でした。
(p < 0.001)


次に、

170名(26.6%)の患者が、1カ月後の時点で、うつ病と診断されました。

交絡因子で補正後、

うつ病の罹患率は、ビタミンDの三分位で、最高群に比べて、

最低群において、有意に高値でした。
(OR 2.24, 95% CI 1.18 to 4.26; p = 0.014)

また、
うつ病罹患率は、
ビタミンDが充足群と比べて、

ビタミンD欠乏で有意に高値、
(OR 2.66, 95% CI 1.48 to 4.77; p = 0.001)

ビタミンD不足群で有意に高値
(OR 1.93, 95% CI 1.00 to 3.74; p = 0.049)

でした。


以上のデータから、

脳卒中患者において、

ビタミンD欠乏や不足が高率に認められること、

ビタミンD欠乏や不足は、脳卒中発症後のうつ病リスクとも有意に関連すること、

などが示唆されます。


今後、
脳卒中発症後において、
ビタミンDサプリメント投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。





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posted at 23:51 | この記事のURL
米国の兵士の75%がサプリメントを利用している [2018年09月28日(金)]
ミリタリー医学の専門ジャーナル(電子版)に、米国軍の兵士におけるサプリメントの利用状況を調べた研究が、米国のグループ(U.S. Army Research Institute of Environmental Medicine)から報告されていました。
(Mil Med. 2018 Aug 20.)


サプリメントは、健康増進や疾病予防に広く利用されています。

軍の兵士は、身体機能や運動能を向上させるために、一般市民よりも積極的なサプリメントの利用が推察されます。

そこで、

今回の研究では、米国の軍隊の兵士によるサプリメントの利用状況が調べられました。



具体的には、

米国陸軍の3つの施設において、

289名の兵士 (平均年齢28 ± 6歳、平均BMI 27 ± 3 kg/m2 、83%が男性)を対象に、

感覚刺激探求(Sensation seeking (SS) 行動)と、サプリメントの利用との関連が検証されました。


解析の結果、

まず、75%の兵士が、1週間に1回以上、サプリメントを利用していました。

最もよく利用されていたサプリメントは、

プロテイン/アミノ酸 (52%),

マルチビタミン/マルチミネラル (47%),

その他のサプリメント(43%),

複合サプリメント(35%)

でした。


感覚刺激探索行動との関連では、

全般に、サプリメントの利用者は、

非利用者に比べて、


高い体験探索
(8.0 ± 1.7 vs 7.5 ± 2.0; p < 0.05)

高い新規探索
(28.4 ± 3.7 vs 26.8 ± 4.7; p < 0.05)

が見出されました。

また、
プロテイン/アミノ酸の利用者は、

非利用者に比べて、

感覚刺激探索行動のサブクラス6つすべてで、高値を示しました。

experience seeking (p < 0.001),
boredom susceptibility (p < 0.001),
thrill seeking (p < 0.001),
disinhibition (p < 0.01),
novelty (p < 0.001),
intensity (p < 0.001)


その他、

ボディビルディング用のサプリメントの利用者は、

非利用者に比べて、

6つのうち4つの項目での感覚刺激探索行動の有意な高値が見出されました。

(boredom susceptibility (p < 0.05), thrill seeking (p < 0.001), disinhibition (p < 0.01), and intensity (p < 0.001))


以上のデータから、

米国の軍隊の兵士では、

サプリメントが広く利用されていること、

その行動には一定の感覚刺激探索、リスク探索との相関が示唆されること

が考えられます。


身体活動能や持続力、運動能を向上させるといった目的で、兵士がサプリメントを利用する際には、適正使用情報の提供が必要性が高いと考えられます。



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posted at 23:55 | この記事のURL
健康セミナーin からつ [2018年09月27日(木)]
DHCは、健康づくりと地域活性化などのために佐賀県唐津市と包括連携協定を締結しています。

本日、健康セミナーin からつが開催され、


私は、

健康寿命延伸のための公民連携による健康増進施策
--機能性食品素材の利活用に向けた取り組み--

として出講させていただきました。

本日のセミナー開催にあたりまして、ご尽力いただきました唐津市役所の関係者の皆様に感謝申し上げます。




唐津市では、市民のための健康づくり事業として、からつウエルポを開始しています






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posted at 23:52 | この記事のURL
マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する [2018年09月26日(水)]
昨日に続いて、マインド食の話題です。

マインド食は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

昨日紹介した研究も同じコホート研究であり、先に発表されています。
その発表の後に、マインド食がアルツハイマー病を半減という別の論文が示されました。
(Alzheimers Dement. 2015 Sep;11(9):1007-14)


まず、先行研究(昨日のブログ)では、地中海食とDASH食のハイブリッドであるマインド食(MIND diet)が、認知機能低下抑制と相関することが見出されました。


続いて、
同年(2015年)に発表された研究では、

マインド食と、アルツハイマー病リスクとの関連が検証されました。

具体的には、

Rush Memory and Aging Project (MAP)に参加したボランティア、
58歳から98歳までの被験者923名を対象に、

平均4.5年間のフォローアップが行われ、

食事調査票による評価と、アルツハイマー病リスクとの関係が調べられています。

マインド食への順守率は、マインド食スコアにより、3分位で評価されました。


解析の結果、

アルツハイマー病のリスクは、

マインド食への順守率が低い(3分位で最低群)に比べて、

三分位で中位群では、

35%のリスク低下
(HR = 0.65, 95% CI 0.44, 0.98)

最高群では、

53%のリスク低下


という有意な相関が見出されたということです。
(HR = 0.47, 95% CI 0.26, 0.76)



なお、地中海食とDASH食でも、一定の効果が見出されています。

三分位で、最高群と最低群の比較により、

DASH食では、39%の有意なリスク低下
(HR = 0.61, 95% CI 0.38, 0.97)

地中海食では、
54%のリスク低下でした。

(HR = 0.46, 95% CI 0.26, 0.79)


以上のデータから、

マインド食、

地中海食、

DASH食のいずれの食事パターンでも、

アルツハイマー病リスクが半減することが示唆されます。


順守率が高い群では、地中海食は、マインド食と同等以上の効果を示しています。

一方、
マインド食では、順守率が中位群(三分位で中位)でも、一定の効果がみられたという特徴があります。
(ほかの2つの食事パターンでは、中位群では有意差は検出されませんでした。)


したがって、
地中海食、

DASH食、

マインド食(地中海食とDASH食のハイブリッド)

の3つの中では、

順守率が高い場合には、

アルツハイマー病リスク低減効果が最も高いのは地中海食であり、

ほぼ同程度の効果がマインド食にも期待できること、

また、マインド食では、ほどほどの順守率でも効果が期待できること

などが示唆されます。



マインド食では、下記のように、「推奨される食材」と「避けるべき食材」が挙げられており、頻度も目安として示されています。

「推奨される食材」

緑黄色野菜:週6日以上

その他の野菜:1日1回以上

ナッツ類:週5回以上

ベリー類:週2回以上

豆類:週3回以上

全粒穀物:1日に3回以上

魚:なるべく多く

鶏肉:週2回以上

オリーブオイル(エキストラヴァージン):優先して使う

赤ワインもしくは緑茶:1日グラス1杯


「避けるべき食材」

赤身の肉:週4回以下

バター:なるべく少なく

チーズ:週1回以下

お菓子:週5回以下

ファストフード:週1回以下



なお、日本では、塩分の摂取量が多いので、マインド食の食材のバランスを参考にしつつ、塩分の摂取量を抑えることも重要です。


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。






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posted at 23:52 | この記事のURL
マインド食で認知機能が7.5歳改善 [2018年09月25日(火)]
認知症の予防のための食事として、MIND食(マインド食)が注目されています。

MIND食(マインド食)による認知症の発症予防効果は、シカゴのラッシュ(Rush)大学のグループにより、2015年に発表されました。


マインド食では、地中海食とDASH食をベースに、認知機能の維持のために食材を組み合わせており、認知症予防のための食事療法です。


マインド食では、積極的に摂るといい食材を10項目、控えるべき食材を5項目、示されています。
(頻度も目安として示されています。)


ラッシュ大学による研究では、

Rush Memory and Aging Project (MAP)という研究の参加者1,545 名から、960名(平均年齢81.4 ± 7.2歳、女性が75%)のデータが解析の対象となり、

コホート研究として、
平均4.7年間のフォローアップが行われました。



マインド食では、下記のように、「推奨される食材」と「避けるべき食材」が挙げられており、頻度も目安として示されています。


「推奨される食材」

緑黄色野菜:週6日以上

その他の野菜:1日1回以上

ナッツ類:週5回以上

ベリー類:週2回以上

豆類:週3回以上

全粒穀物:1日に3回以上

魚:なるべく多く

鶏肉:週2回以上

オリーブオイル(エキストラヴァージン):優先して使う

赤ワインもしくは緑茶:1日グラス1杯


「避けるべき食材」

赤身の肉:週4回以下

バター:なるべく少なく

チーズ:週1回以下

お菓子:週5回以下

ファストフード:週1回以下



以上を目安に、遵守率を3段階に分けて、マインド食スコアが計算され、認知機能との相関が調べられました。



解析の結果、

マインド食への遵守率が高いほど(MINDスコアが高いほど)、

認知機能の低下が有意に抑制されていたということです。
(β = 0.0092; P < .0001)


(なお、マインド食スコアは、地中海食スコアやDASH食スコアとの相関が見出されています。)


マインド食への遵守率の3分位で、
最高群は、最低群に比べて、

認知機能の低下速度は抑制され、

7.5歳、若い年齢に相当したということです。



以上のデータから、

マインド食による認知機能の低下抑制作用が示唆されます。


なお、日本では、塩分の摂取量が多いので、マインド食の食材のバランスを参考にしつつ、塩分の摂取量を抑えることも重要です。


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posted at 23:54 | この記事のURL
脳の加齢を防ぎ認知症を予防する食事と栄養:レビュー [2018年09月24日(月)]
今日は、認知症予防学会の最終日でした。

午前中のプレナリーレクチャーでは、例によって学会の名称とはずれており、
認知症「予防」の話ではなくて、認知症発症後の「共生社会」についての研究報告でした。

発表内容自体は、高島平団地における観察研究と介入研究の結果であり、認知症及びMCIの現状と課題を示すものではありました。

しかし、認知症「予防」に関することではなく、認知症「発症後」の地域共生社会を目指す地域包括ケア/地域包括支援センターの話なので、特段、目新しいものではないという印象でした。

さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、認知機能の維持や脳の加齢に対する最近の食事療法のエビデンスレビューが、オーストラリアのグループ(Edith Cowan University)から報告されていました。
(Curr Nutr Rep. 2018 Sep;7(3):139-149)


これまでの研究により、
認知症の予防には、食事の見直しが重要であることが分かっています。


今回のレビューでは、

最近5年間に発表された研究から、

認知機能と加齢による脳の変化に対する食事療法について、

地中海食(MeDi)

高血圧に対する食事療法(DASH、Dietary Approaches to Stop Hypertension)

MIND食(マインド食、Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay食)

の有用性が検証されました。


解析の結果、

まず、これらの食事パターンへの遵守率が高いほど、

脳機能が維持され、認知機能の低下が抑制されることが見出されました。

次に、
3つの食事パターンの比較では、

地中海食やDASH食よりも、MIND食のほうが、認知機能低下抑制作用が顕著でした。



地中海食は、地中海沿岸地方の伝統食であり、これまでの多くの研究によって、生活習慣病の予防効果が示されています。

DASH食は、米国NIHが1997年に発表した高血圧の改善のための食事療法であり、心血管リスク低減作用が示されています。

NIHにより、1993から1997年に「DASH食研究」というRCTが行われました。

具体的には、米国の男女459名を対象に、
・通常食、
・野菜や果物の多い食事、
・DASH食の3群で比較したところ、
DASH食の降圧作用が最も顕著であり、

高血圧患者では収縮期血圧が平均11.4mmHg低下しました。

DASH食の降圧作用は、カリウムやマグネシウムが豊富であり、ナトリウム/塩分を排泄することによると考えられます。



MIND食(マインド食)は、シカゴのRush大学のグループが2015年に発表したもので、
地中海食とDASH食を組み合わせた、認知症予防のための食事療法です。


地中海食、DASH食、MIND食のいずれも、

野菜、果物、豆類といった植物性食品が豊富であり、

動物性食品や飽和脂肪酸の摂取が制限されるという共通点があります。


地中海食やMIND食では、オリーブオイルが推奨されます。


したがって、認知症の予防には、地中海食、MIND食の食材をベースに、
エクストラバージンオリーブを使う食事が推奨されます。


サプリメント・健康食品では、

ホモシステイン血症を改善する葉酸は必須の成分です。

葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


DHC医薬品通販

医師や薬剤師など専門スタッフがしっかりサポート、DHCの医薬品は、かぜ薬、消炎・鎮痛剤、外皮用薬など商品も充実。



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posted at 23:53 | この記事のURL
認知症対策:学会の名称に現状が追い付いていない? [2018年09月23日(日)]
今日は、認知症予防学会の2日目でした。

日本において、認知症に係わる医学医療分野での学術グループには、日本認知症学会、認知症ケア学会、認知症予防学会などたくさんの学会や研究会があります。

昨日からの連休中の3日間、東京での開催でしたので、日本認知症予防学会に参加しています。

学会自体は、盛況な大会でした。
医療分野での多職種が集まり、さまざまな興味深いセッションがあり、私も勉強になりました。

一方、学会の内容が、学会の名称にまだ追いついていないという印象はぬぐえませんでした。

つまり、認知症予防学会なので、本来なら、認知症の「予防」を中心とした研究が期待されます。

しかし、現時点では、他の学会と同じく、予防というよりは、認知症の早期発見、軽度認知障害への介入、認知症発症後の地域包括ケア、地域共生社会に関するテーマがほとんどであったと感じました。


本来、認知症「予防」学会ですので、予防のための具体的なテイラーメイドの食事療法や運動に加えて、健康食品・サプリメントに関するセッションももっとあっていいように思います。
(全くないわけではありませんが。)

「予防」といいつつ、予防になっていないのは、認知症に限らず、医学関係の学会ではよくあることです。

特に、製薬メーカーが協賛していると、製薬メーカーとしては「病人が増えたら儲かる」というビジネスモデルなので、病気自体の予防というよりは、せいぜい、早期発見早期治療となります。
(極論ですが、認知症治療薬のメーカーにとっては、発症自体が予防されると商売にならないので、認知症になっても住みやすい地域共生社会を、というところで企業イメージを作り上げようとしています。)

(もちろん、当事者や家族には治療薬の適正使用や新薬パイプラインの情報提供は必要です。
私は、保険診療の外来も担当しており、
臨床現場で、認知症の患者さんも継続的に診ております。
認知症に対しては、統合医療によるアプローチでフォローアップを行っています。
したがって、当事者や家族の医療介護ニーズには直面し、対応しています。)

(新オレンジプランでしめされた認知症対策は当たり前なのですが、私が学会に参加して疑問に感じたのは、「予防」学会なのに、予防についてのトピックがなさすぎる、ということです。)

食品成分は働き方が緩徐なので、エビデンスの構築が困難である、という課題もあります。

なお、機能性食品成分としては、抗炎症作用としてオメガ3系脂肪酸(EPA、DHA)は少し話が出てきました。


DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。


境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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posted at 23:54 | この記事のURL
オメガ3系脂肪酸(EPA/DHA)による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)への有用性:メタ解析 [2018年09月22日(土)]
今月の臨床医学誌に、オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)への有用性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2018 Sep;97(37):e12271.)


先行研究では、次の報告があります。

オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析


オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



今回の研究では、

NAFLDにオメガ3系脂肪酸を投与したランダム化比較試験を対象に、メタ解析が行われました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane Library, Springer Link, China National Knowledge Infrastructure (CNKI), Wanfang, and Chinese Scientific and Technological Journal (VIP))

NAFLD患者を対象に、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの経口投与を行ったランダム化比較試験(RCT)が検索され、

18報のRCTから、1424名のデータが解析の対象となりました。



解析の結果、

NAFLD患者に対して、

対照群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与群において、

肝逸脱酵素(AST,ALT)、γGTP、肝蓄積脂質など肝機能指標、

および

内分泌代謝指標(中性脂肪値、インスリン抵抗性、血糖値)

に対する有意な改善効果が見出されたということです。


なお、論文の異質性がみられました。

出版バイアスや重大な有害事象は認められませんでした。


以上、

今回のメタ解析データから、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対して、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与による肝機能改善及び内分泌代謝指標の改善作用が示唆されます。




NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



クルクミンによる脂質異常症改善および高尿酸血症作用@NAFLD


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性




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研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


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posted at 23:55 | この記事のURL
アルツハイマー予防デーイベント [2018年09月21日(金)]
今日、9月21日は、「世界アルツハイマーデー」です。

各地で、アルツハイマー病や認知症に関する啓発イベントが開催されています。


国際アルツハイマー病協会(ADI)が、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と定めました。

背景は、1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催され、
会議の初日の日を「世界アルツハイマーデー」と宣言したということです。

さて、本日、神奈川県松田町では、
アルツハイマー予防デーイベント「脳年齢若返り」フォーラムが開催されました。

DHCは、健康づくりと地域活性化などで松田町と包括連携協定を締結しています。

「認知症を予防して健康長寿に!
脳年齢若返りのための食事とサプリメント・健康食品」
として出講させていただきました。


認知症について、日本では超高齢社会が到来し、高齢者が増えるから、認知症患者が増えるのもやむを得ない、というような雰囲気があります。

そして、「認知症になっても住みやすい共生社会を」というような啓発がよく行われています。

しかし、アメリカやイギリス、スウェーデンでは、認知症患者が減っている、という報告があります。

機能性食品成分は、脳萎縮を抑制し、認知症を予防するのに有用な成分があります。

欧米では広く食品行政で、活用されているので、そのことが、認知症の減少という結果をもたらしたとも考えられます。

(これに対して、食品行政が無策な日本や中国では、認知症が増えています。)

私自身は、
認知症になってから住みやすい社会を、
という立場ではなく、
機能性食品/サプリメントを活用して、認知症を予防しましょう、
という立場です。


今日の講演では、最新のエビデンスに基づき、
アルツハイマー病、認知症予防に活用できるサプリメントのお話をさせていただきました。





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日本では神経管閉鎖障害が増加中 [2018年09月20日(木)]
今月の疫学の専門ジャーナル(電子版)に、日本での神経管閉鎖障害の発生率や死亡率を調べた研究が、岡山大学のグループから報告されていました。
(J Epidemiol. 2018 Sep 15.)


論文では、2000年の厚生省(当時)通知にもかかわらず、神経管閉鎖障害が過去20年間、増加しているとされています。

死亡例も含めて、1万例あたり9例の神経管閉鎖障害(二分脊椎症と無脳症)の発生が推計されました。



妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート




【株式会社ディーエイチシー】健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます






妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。

葉酸は、神経系の発達にかかわっていることから、神経管閉鎖障害(NTD)だけではなく、自閉症など神経精神関係への有用性も知られています。

自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。


例えば、先行研究では、次のデータが示されています。

葉酸サプリメントの自閉症スペクトラムに対する有用性


妊娠中の葉酸サプリメント摂取が自閉症リスクを低減:系統的レビュー


また、
欧米では、妊娠期間中にはマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取も推奨されます。



妊娠初期に葉酸サプリメントの摂取は、新生児の神経管閉鎖障害予防のために必須です。

厚労省も葉酸サプリメント(栄養補助食品)の利用を推奨しています。

葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。

なお、
葉酸サプリメントに関して、10年ほど前に発表された論文で、
大腸ポリープ切除後の患者で、葉酸サプリメントを1日あたり1000マイクログラム、3年間摂取した場合に、ごく少数にポリープの悪性化が認められたという報告があります。

しかし、その後の疫学研究では、葉酸は大腸がんリスクを低下させることが示されており、その他の研究でも、葉酸サプリメントの摂取と発がんとの関係は否定されています。

そのため、葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)




パーフェクトサプリ ビタミン&ミネラル 妊娠期用 30日分【栄養機能食品】
妊婦さんが摂りたい栄養素・成分がこれ1つ! すこやかな妊娠期のために






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posted at 23:56 | この記事のURL
境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して [2018年09月19日(水)]
今日は、茨城県境町の健康づくり事業である境町葉酸サプリプロジェクトの一環として、「健康セミナー」が開催されました。


橋本町長のごあいさつの後、

「健康長寿のための食事のコツと、サプリメント・健康食品の活用法
  [さしま茶+葉酸]が認知症と脳卒中を防ぎます!」

という演題で出講させていただきました。

多くの皆様にご参加いただき感謝申し上げます。

また、開催にあたり、境町役場の皆様に様々なご尽力をいただきました。



厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」) 

したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。

具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。

これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。

日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています





葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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posted at 23:56 | この記事のURL
L-シトルリンによる高血圧改善作用:メタ解析 [2018年09月18日(火)]
今月の高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、L-シトルリンによる高血圧改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が、イランとイギリスのグループから報告されていました。
(J Hum Hypertens. 2018 Sep 11.)



アミノ酸の1種であるL-シトルリンは、循環改善作用が示唆されており、血管機能の改善、高血圧予防を目的としたサプリメント成分として利用されています。


L-シトルリンは、スイカ抽出物に豊富に含まれます。)



なお、血管内皮機能の維持という作用では、L-アルギニンの効果も知られています。
ただし、L-アルギニンは、一般に、ファーストパスの肝臓で多くが代謝されてしまうので、L-シトルリンを投与するほうが、NO産生やFMD改善といった点でより効果的と考えられます。


先行研究では、次の報告があります。

西瓜(スイカ)サプリメントによる血管機能改善と運動能の向上:レビュー


シトルリンによる勃起障害改善作用


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果





さて、

今回の研究では、

L-シトルリンの経口投与による血圧への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2018年4月までの収載論文が検索され、


15報、424名のデータが解析の対象となりました。


解析の結果、

L-シトルリンサプリメントあるいはスイカ抽出物投与によって、

収縮期血圧の有意な低下、
(-7.54&#8201;mmHg, 95%CI: -9.44, -5.63; P&#8201;<&#8201;0.001, I2&#8201;=&#8201;14%)

拡張期血圧の有意な低下、
(-3.77&#8201;mmHg, 95% CI: -5.67, -1.86, P&#8201;<&#8201;0.001, I2&#8201;=&#8201;42%)

が見出されました。

一方、

対照群では、有意な変化は認められませんでした。


サブ解析では、


6週間以上の投与期間、

4グラム/日以下の用量、

参加者の開始前の血圧が、130/85mmHg以上

の群において、

収縮期血圧および拡張期血圧の有意な改善が認められています。



以上のデータから、

L-シトルリンによる高血圧改善作用が示唆されます。








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ふるさと納税は自治体の知恵比べ。 地域活性化と健康づくりに取り組む自治体を応援! [2018年09月17日(月)]
ふるさと納税/ふるさと寄附金は、地方自治体の「知恵比べ」であり、「頑張る自治体を個人的に応援できる」仕組みと思っています。

ところが、最近、急に規制をかける、ということになりつつあります。


総務省の想定外に多額の寄附金を集めた自治体に対しては、制度の対象外とするというような話です。

(流出側の都市部の自治体は、総務省に是正を求めるでしょうし、趣旨にそぐわないなどという表面上の理由付けは可能です。

一方、実態として、旧自治省である総務省からすれば、自分たちの言いなりにならない地方自治体の存在は面白くないと思います。)


3年ほど前ですが、ある自治体の首長とお話しした際、

「ふるさと寄附金のお礼の品では、お米やお肉が人気だが、(いわゆる返礼率)でダンピングしてしまうと、政策財源が確保できないので、本末転倒になる。」

「寄附金の使い道として、特徴的な施策をあげると、それに共感して寄附を寄せてくれる方がいるので、施策に工夫している」

といったことをお伺いしました。



その上で、
(地元産品だけでは、在庫に限りがあり、おのずと寄附金で集められる財源の上限が決まってしまうので、)
「DHCさんの製品を、地元産品と組み合わせて、返礼品として使いたい。」
という打診を受けました。


そういう趣旨であれば、協力させていただきます、となり、DHCが、もともとBtoCで提供している通常の市販製品を、各自治体の特長に合わせて、返礼品としても提供させていただくようになりました。



ところが、最近、総務省では、ふるさと寄附金の返礼率の目安を守らない自治体(=旧自治省の言いなりにならずに、自分たちで工夫して、財源確保と地域活性化を行っている、頑張る自治体)をリストアップしました。

これらの自治体に対して、「ルールを守らないからけしからん自治体である」、というような総務省側の意見も散見されます。


しかし、地方創生の流れの中で、ふるさと寄附金の制度をいち早く活用した自治体が批判されるのは違和感があります。


例えば、今回のリストに、茨城県境町も挙げられています。

境町は、2年半前の熊本地震の際、熊本の自治体の代わりに、ふるさと寄附金の業務を無料で境町が代行する、(返礼品はなしで、ふるさと寄附金の仕組みで、地震の被災地の自治体を応援する)というスキームを始めて立ち上げた自治体です。

熊本を助けたい、強い思いが生んだ災害支援の新しい形



境町は、橋本町長が、ふるさと寄附金の制度を活用して、財政再建を図り、子ども子育て支援、高齢者の健康促進など、いろいろな取り組みを行っています。



境町の他にも、前述の首長がおられる九州の自治体など、全国各地の自治体は、地元産品以外も活用しながら、地域活性化のための施策を進めています。

なにも工夫しない、努力しない、お役所仕事しかしない自治体からの陳情を受けて、総務省が、自分たちの言いなりにならない地方自治体を締め付けるのは、時代に逆行していると感じます。


田中角栄内閣以降、日本の歴代の政権は、すべて、地方活性化のための施策を行ってきました。

例えば、竹下政権の時には、ふるさと創生として、地方自治体に一億円を一律に配布したこともあります。

そのときは、一億円のばらまきと批判され、施策としての評判は必ずしも良くなかったと思います。

ただし、竹下政権側にとってみれば、
「(一律に一億円を渡して)、各自治体に、知恵比べをさせている」
というスタンスであったようです。

今までの政府による地方活性化、地域分権の取り組みは、成功すればいいかな、という程度であったのに対して、いまは、少子高齢化で人口減少社会になり、はるかに大きな危機感があると思います。


いまの地方創生に失敗すれば、日本がなくなる、というくらいの危機感です。
日本がすぐにつぶれることはなくても、少なくとも、地方が疲弊して、他の一部の先進国のように、国を分断する大きな社会問題になる、とも考えられます。

また、地域産品に限る、となると、特別な産品のない自治体、人口の少ない自治体では、工夫しても限界があり、一方、たまたま民間ベースで著名な特産品がある場合には、自治体は何も努力や工夫をしなくても、余分な税収になる、ということになります。
(そのくらいなら、一律に1億円をばらまくほうがいいように思います。)


ふるさと寄附金の制度の本質は、
頑張る自治体と、そうでない自治体が明確になり、かつ、消費者にもそれが見えるようになるための仕組みであることです。

確かに、中には、返礼品として採用された経緯や理由付けがよくわからない高額品もあるようですので、微調整は必要です。
しかし、それは、総務省が丁寧に国民と地方自治体に説明し、調整すればいいわけであり、
「制度の趣旨を逸脱している」という一方的な言い分で、自治体名を公表するというのは、時代錯誤ですし、強い違和感を覚えます。


私個人は、先日の総務省のリストアップの自治体の中で、地域活性化と健康づくりのための連携協定をDHCと締結している自治体を選んで、ふるさと寄附金をします。



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10+ビタミンEの働き [2018年09月16日(日)]
今月の内分泌代謝学の専門ジャーナル(電子版)に、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10+ビタミンEサプリメントの有用性を示した臨床研究が、イランとオーストラリアのグループから報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2018 Sep 7.)



PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、生殖年齢の女性に認められる内分泌代謝異常で、高アンドロゲン血症が認められます。

卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。
同時に、肥満、糖代謝異常や脂質異常なども生じます。


機能性食品成分によるPCOSへの作用として次の研究があります。


コエンザイムQ10による多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での内分泌代謝関連遺伝子への作用




さて、今回の臨床研究では、

PCOSに対するコエンザイムQ10とビタミンEの投与による糖代謝および生殖能への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

PCOS患者86名を対象に、

コエンザイムQ10単独、

ビタミンE単独、

コエンザイムQ10+ビタミンEの併用投与

について8週間の介入試験が行われ、

糖代謝や性ホルモンへの影響が検証されました。


解析の結果、


交絡因子で補正後、

偽薬投与群に比べて、

コエンザイムQ10単独投与群と、

コエンザイムQ10+ビタミンEの併用投与群では、

空腹時血糖値の有意な改善が認められました。

ビタミンE単独投与群では、血糖値の改善傾向が示唆されました。

また

コエンザイムQ10単独投与群と、

コエンザイムQ10+ビタミンEの併用投与において、

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な減少(改善)も認められました。


さらに、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群、ビタミンE投与群、

両者の併用投与群では、

血中テストステロン値の有意な減少も見出されました。
(P<0.001)


コエンザイムQ10とビタミンEの併用投与群では、

他の群に比べて、

SHBGの有意な改善も認められました。
(P=0.008)

以上のデータから、

PCOSにおけるコエンザイムQ10とビタミンEの有用性が示唆されます。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。


.


先行研究では、次の報告があります。


大豆イソフラボンがPCOS患者での代謝指標を改善する


カルシウム+ビタミンDによる糖代謝改善作用@PCOS


PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10の有用性


PCOSに対するコエンザイムQ10の作用 



コエンザイムQ10による多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での内分泌代謝関連遺伝子への作用



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妊娠中の喫煙曝露が葉酸低値と高ホモシステイン血症に相関:系統的レビュー [2018年09月15日(土)]
今月の母子栄養学の専門ジャーナルに、妊娠中の喫煙への暴露が、血中葉酸の低値、血中ビタミンB12の低値、血中ホモシステイン高値と有意に相関することを示した系統的レビューが、オランダのグループ(Erasmus MC, University Medical Center, Rotterdam)から報告されていました。
(Matern Child Nutr. 2018 Sep 4:e12675.)


妊娠中の葉酸は、

初期には神経管閉鎖障害の予防として必須です。

また、

妊娠期間を通じて、葉酸の摂取が、低出生体重児のリスク低減などの作用を示します。



妊娠中の喫煙への暴露(妊婦地震の喫煙や受動喫煙)は、さまざまな合併症を生じます。

妊婦ではない成人では、

喫煙への暴露が、血中葉酸値とビタミンB12値と有意な負の相関を示すこと、

血中ホモシステイン値と有意な正相関を示すことが知られています。


今回の系統的レビューでは、

妊婦の喫煙への暴露と、

妊婦の血中及び臍帯血中の葉酸、ホモシステイン値、ビタミンB12との関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, Embase, CINAHL, Cochrane, Scopus, Web of Science,)

2107年8月までに収載された関連論文が検索され、

2,015報の論文の中から、

32報が対象となり、

37,822名の参加者、

6,000名以上の喫煙者のデータが解析されました。


28報では、葉酸、

14報では、B12、

13報では、ホモシステイン値が測定されています。


28報中の19報では、

妊娠中の喫煙への暴露群は、

非暴露群に比べて、

葉酸値が有意に低値でした。


また、

ビタミンB12は、

14報中8報において、

喫煙者の妊婦において、有意に低値でした。


さらに、

ホモシステイン値は、

喫煙への暴露の妊婦では、高値の傾向が見出されました。


以上のデータから、

妊娠中の喫煙への暴露は、

葉酸低値、ビタミンB12低値、

ホモシステイン高値という関連が示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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クロレラによる原発性月経困難症の症状軽減作用 [2018年09月14日(金)]
産婦人科学の専門ジャーナルに、原発性月経困難症に対するクロレラの作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Ahvaz Jundishapur University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 2018 Aug 27;229:185-189.)


クロレラは、食用藻の一種で、タンパク質、ビタミン類、鉄分といった栄養素が豊富に含まれています。




原発性月経困難症は、女性のQOLを低下させてしまう病態です。

クロレラは、抗炎症作用や鎮痛作用を有することから、月経困難症に対する有用性が示唆されます。


そこで、今回の研究では、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

原発性月経困難症を有する若年女性44名を対象に、


・クロレラ投与群;
1日あたり1500mgのクロレラ含有ソフトカプセル、

・偽薬投与群

の2群について、

8週間の介入試験が行われました。


質問票を用いて、月経に関する調査及び食事調査が行われ、

体組成、炎症関連マーカー、酸化マーカーなどが介入の前後で測定されました。

(プロスタグランジンE2 (PGE2), PGF2a, hs-CRP、MDAなどが調べられています。)


解析の結果、

まず、
クロレラ投与群では、

PGE2, PGF2a, hs-CRP, MDAの有意な低下が認められました。
(P&#8201;<&#8201;0.05)

次に、

月経痛の重症度や期間は、

偽薬群に比べて、

クロレラ投与群において、有意な減少を認めました。
(p&#8201;<&#8201;0.05)


月経困難症に関連した全身症状(疲労、頭痛、悪心、嘔吐、エネルギー欠如)は、

クロレラ投与群において、有意な減少を示しました。
(p&#8201;<&#8201;0.05)


なお、体組成や栄養素の摂取量については、

両群間で有意差は見出されませんでした。


以上のデータから、


原発性月経困難症に対して、

クロレラの摂取による疼痛や重症度の有意な減少、

プロスタグランジ値、炎症マーカー、抗酸化マーカーの有意な改善が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





クロレラやスピルリナに関する研究として、次のような報告があります。


スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析


肥満治療におけるスピルリナの有用性


クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者



クロレラによる血管機能改善作用


クロレラによる抗酸化作用@日本人高齢者



クロレラによる血管内皮機能改善作用



クロレラによる抗酸化作用@喫煙者



妊婦におけるクロレラサプリメントの効果




スピルリナの抗酸化作用 



スピルリナによる免疫賦活作用




スピルリナによる糖尿病治療薬の副作用軽減




スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析




DHCでは、

クロレラ


スピルリナ


を製品化しています。






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葉酸の摂取が大腸がんリスクを19%減らす [2018年09月13日(木)]
アメリカがん協会の研究によると、葉酸の摂取により大腸がんリスクが低下することが報告されています。
(Gastroenterology. 2011 Jul;141(1):98-105)

ネット上では、葉酸サプリメントが大腸がんや大腸ポリープのリスクを高める、といった不適切な情報が散見されます。


サプリメントについて、ネガティブなニュースが独り歩きするというのは、残念ながら、よくあることですが。。。


さて、
前向き疫学研究では、
食品からの葉酸の摂取と、大腸がん(結腸がん・直腸がん)リスクとの間に負の相関が見出されています。

つまり、葉酸を多くとると、大腸がんのリスクが減少するというデータがたくさん知られています。


しかし、
1998年に開始された米国での葉酸の強制添加では、比較的高用量の葉酸が摂取される結果を生じたと考えられます。

また、葉酸サプリメントも広く利用されています。


そこで、今回の研究では、
葉酸サプリメントあるいは葉酸強化食品からの高用量の葉酸の摂取と、大腸がんへの影響が検証されました。

(食品に含まれる天然型の葉酸と、サプリメントや強化食品に含まれる合成型の葉酸では、体内の代謝への作用が異なり、大腸がんリスクを上げるのでは、ということに対する検証です。)


具体的には、

がん予防研究U(Cancer Prevention Study II (CPS-II)栄養コホート研究に参加した9万9,523名(男性43,512名と、女性56,011名)について、

葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連が調べられました。


葉酸の強制添加の前後となる、

1999年から 2007年の間に、1023名が大腸がんと診断されました。

(葉酸の強制添加は1998年に開始されています。)



解析の結果、

まず、
天然型の葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連は、

摂取量が5分位で

最高群は、最低群に比べて、

14%のリスク低減傾向が示唆されましたが、有意差は検出されませんでした。
(有意差なし:RRQ5vsQ1=0.86; 95% CI: 0.70-1.06; P trend=.12)

次に、
合成葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連は、

摂取量が5分位で、

最高群は、最低群に比べて、

16%のリスク低減傾向が示唆されましたが、有意差は検出されませんでした。
(有意差なし;RRQ5vsQ1=0.84; 95% CI: 0.68-1.03; P trend=.06)


さらに、

葉酸の全摂取量の5分位での解析では、

最高群では

最低群に比べて

大腸がんリスクは19%の有意な低下が見出されたということです。
(RRQ5vsQ1=0.81; 95% CI: 0.66-0.99; P trend=.047).



以上のデータから、

葉酸の強制添加あるいはサプリメントの投与によって、

大腸がんリスクが上昇することはなく、

葉酸の摂取量が多いほど、

大腸がんリスクが低下するという相関が示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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βカロテン値が、乳がん生存率と相関:系統的レビュー/メタ解析 [2018年09月12日(水)]
臨床乳がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンAおよびカロテノイド類と、乳がん生存率との関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Clin Breast Cancer. 2018 Aug 4.)



先行研究では、ビタミンAの摂取と、乳がん生存率とに関して、様々な報告があります。

そこで、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ビタミンAの摂取と、乳がんの生存率、および全生存率(OS)の関係が検証されました。


具体的には、主要医学データベースを用いて、
(PubMed and EMBASE)

2018年1月31日までに収載された論文が検索され、

10報(コホート研究8報と、臨床試験1報、プールされた研究1報)から、

乳がん患者19,450名のデータがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

食事からのβカロテンの摂取は、

乳がんの全生存率の改善と有意な相関を示したということです。

βカロテンの摂取量が、

最低群に比べて、

最高群では、

30%相違があり、
(HR;0.70, 95%CI, 0.50-0.99; I2 = 37.5%)

1日あたり1200&#13197;の摂取により、
7%の差異となっています。
(0.93, 95%CI, 0.88-0.99; I2 = 38.7%)


メタ回帰分析では、


βカロテンの摂取と、乳がんの全生存率との相関に有意な影響を与えるのは、BMIでした。


なお、
他のカロテノイド類(αカロテン、ベータクリプトキサンチン、リコピン、レチノール、ルテイン)では、

乳がん診断の前後での食事調査に基づいて、

乳がんの予後に有意な影響は見出されませんでした。


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

食事由来のβカロテンの摂取が多いと、

乳がん発症後の全生存率の向上に相関することが示唆されます。



マルチビタミンやマルチミネラルサプリメントは、潜在的な微量必須栄養素の摂取不足を予防するために、ベーシックサプリメントとしての摂取が推奨されます。

マルチビタミンサプリメントの有用性に関して、次の研究が知られています。



マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析



マルチビタミン・ミネラルサプリメントで栄養素不足が解消



野菜不足の日本人はマルチビタミン摂取によって脳卒中での死亡率が20%低下




50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果


(平均的な日本人を集団で対象とする場合、現代の食生活では潜在的な栄養素の不足という問題は想定されますが、マルチビタミンの投与で死亡率低下というデータまでは検出できないと思います。)

(なお、マルチビタミン・ミネラルサプリメントによる抗がん作用や死亡率低下のメカニズムとしては、ビタミンCやビタミンE、セレンといった抗酸化作用を持つ成分が、酸化障害の抑制を介して、抗がん作用および生活習慣病予防効果を示す、となります。)








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葉酸の摂取が大腸がんや大腸ポリープのリスクを高めることはありません [2018年09月11日(火)]
葉酸は、高ホモシステイン血症を改善し、動脈硬化性疾患の予防や脳萎縮抑制により、脳卒中や認知症を予防するエビデンスが確立しています。

具体的には、食品への強制添加や葉酸サプリメントの摂取により、脳卒中の死亡率が減少することがメタ解析で確立しています。

一方、
ネット記事なのでは、葉酸の摂取が大腸ポリープや大腸腺腫のリスクを高めるのでは?、といった記述をみることがあります。


これまでの多くの検証の結果、葉酸の摂取が大腸ポリープのリスクに影響を与えることはないこと、
むしろ、葉酸により大腸がんリスクが減少することが示されています。

葉酸の摂取と、大腸ポリープの関連については、いくつかのメタ解析やレビューが報告されています。

例えば、がん研究の専門ジャーナルに、米国のグループ(University of Southern California)からレビューが報告されています。
(Int J Cancer. 2011 Jul 1;129(1):192-203.)


まず、先行する観察研究では、

葉酸が不足していると、大腸腺腫や大腸がんのリスクを高めることが報告されてきました。
(PMID:12163691、15499620、19661077)


一方、
疫学研究や動物実験では、
葉酸サプリメントや血中葉酸値と、大腸がんリスクとの相関も示唆されてきました。
(PMID:19541855)


そこで、

今回のレビュー論文では、

エビデンスレベルの高い検証法として、

大腸腫瘍リスクに対するサプリメントの介入試験が調べられています。



5報のランダム化比較試験が対象となりました。


これらのRCTでは、

大腸腺腫の既往歴があり、

大腸腺腫のリスクが高い群に対する葉酸サプリメントの再発予防効果が検証されています。


2報では、予防効果が見出されました。
(PMID:18680228、 7995171)

一方、他の2報では、有意な予防効果は見出されませんでした。
(PMID: 17551129(AFPPS研究)、PMID:18022173(ukCAP研究))


例えば、Aspirin/Folate Polyp Prevention Study (AFPPS)という研究では、1mgの葉酸サプリメントが3年間、投与されましたが、大腸腺腫のリスクについて、偽薬投与群との間に有意差は認められませんでした。
(PMID: 17551129(AFPPS研究))

AFPPS研究の結果は、次のように報告されています。

3年間の試験期間中、
987名(96.7%)の被験者が大腸内視鏡検査でフォローアップされ、

少なくとも1つの大腸腺腫が見出された被験者は、
葉酸群では44.1% (n = 221)、
偽薬群では42.4% (n = 206)でした。
(有意差ナシ: RR, 1.04; 95% CI, 0.90-1.20; P = .58)

次に、
進行病変(advanced lesion;2p以上の腺腫や粘膜内がん、繊毛状腺腫、粘膜下層への浸潤がん)が1つ以上、見出された被験者の割合は、

葉酸摂取群では11.4% (n = 57)
偽薬摂取群では8.6% (n = 42)

であり、両群間に有意差は認められませんでした。
(RR, 1.32; 95% CI, 0.90-1.92; P = .15)



続いて、
607名 (59.5%)が2次フォローアップを受けており、

1つ以上の大腸腺腫が見つかった割合は、
葉酸群では41.9% (n = 127)、
偽薬群では 37.2%(n = 113)
であり、両群間に有意差ナシ
(RR, 1.13; 95% CI, 0.93-1.37; P = .23)

さらに、
1つ以上の進行病変(advanced lesion)が見つかった割合は、
葉酸群の11.6% (n = 35)、
偽薬群の6.9% (n = 21)
でした。
(両群間に有意差あり。 RR, 1.67; 95% CI, 1.00-2.80; P = .05)

この2次フォローアップのところで、有意差があるということで、この研究のこの部分だけが、一人歩きして、葉酸サプリメントのネガティブキャンペーンによく引用されています。)

なお、論文の結論では、
「葉酸1mgは、大腸腺腫リスクを低減しなかった」
と述べられています。

他の研究者の報告では、大腸腺腫の既往歴を有する被験者では、
1mgの高用量の投与による影響があるのかもしれない、と考察されています。


また、
United Kingdom Colorectal Adenoma Prevention (ukCAP) trialでは、
葉酸0.5mgが投与されましたが、偽薬投与群と有意差は見出されませんでした。
(PMID:18022173(ukCAP研究))



なお、

「Nurses’ Health Study/Health Professionals Follow-up Study (NHS/HPFS)」では、

全体の解析では、葉酸によるリスク低減効果は見出されませんでしたが、

層別解析では、

アルコールの摂取用が多い群や、葉酸値が低い群では、リスク低下作用が検出されました。

この論文では、葉酸が大腸がんや大腸腺腫のリスクを上げることはない、と結論付けられています。
(PMID: 19864409)



葉酸サプリメントが大腸ポリープのリスクを上げる、というネットの情報は、このAFPPS研究での1000mgの投与試験の2次フォローアップのデータからの引用です。


しかし、アメリカでは、葉酸の強制添加後に大腸がん抑制効果が示されています。

そこで、今回の南カリフォルニア大学の研究では、
改めて、これらの5報の介入試験がメタ解析されています。


具体的には、

大腸腺腫の既往歴のある男女2,632名を対象に、

1日あたり0.5mgあるいは1.0mgの葉酸サプリメント

あるいは

偽薬が投与され、

6ヶ月から42ヶ月間(平均30.6ヶ月間)のフォローアップが行われました。

解析の結果、

葉酸投与群と偽薬投与群との間で、

大腸腺腫のリスクに有意差はなく、
(RR 0.98, 95% CI = 0.82-1.17)

進行病変についても有意差は認められませんでした。
(RR;1.06、95% CI = 0.81-1.39)


次に、

葉酸は、

血中葉酸値が4分位で最低群(&#8804; 11 nmol/L)の被験者において、

大腸腺腫のリスク低減傾向(有意差なし)が認められました。

一方、

血中葉酸値が4分位で最高群では有意な変化は認められませんでした。
(> 29 nmol/L, p for trend = 0.17)


また、

アルコールの摂取が多くなるにしたがって、

葉酸サプリメントの摂取により、

大腸腺腫リスク減少傾向が認められました。


また、フォローアップの初期の結果では、

葉酸摂取群よりも、

偽薬摂取群のほうで、

有意に高い死亡率が示されています。
(1.7% vs. 0.5%, p = 0.002)

以上のデータから、

大腸腺腫リスクの高い(既往歴のある)被験者において、

3.5年間、
葉酸を500&#13197;、あるいは1000&#13197;投与した結果、

腺腫リスクが症状することはない、といえます。


アメリカでは、1998年の葉酸強制添加以降、大腸がんが減少したという研究データが報告されています。



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