今月の外科学の専門ジャーナル(電子版)に、魚油サプリメントによる心臓バイパス術後の心房細動に対する有用性を示した臨床研究が、イランのグループ(Tehran Heart Center, Tehran University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Int J Surg. 2017 Apr 15.)
EPAや
DHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。
心房細動は、心臓手術後の合併症として認められ、長期入院や医療費増加の原因となります。
今回の研究では、
冠状動脈バイパス術後の心房細動罹患に対する魚油サプリメントの働きが検証されました。
具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、
冠状動脈バイパス術を受けた患者401名を対象に、
1日あたり2グラムの魚油サプリメント投与群
偽薬投与群
の2群について、
手術施行前に5日間以上の投与が行われ、
主エンドポイントは、
CABG後の心房細動の発症後の心房細動の改善までの時間、
あるいは
薬理学的介入の必要性などです。
解析の結果、
まず、
心房細動改善までの時間は、
対照群に比べて、
魚油サプリメント投与群では、
有意な短縮が見出されました。
(HR: 2.05; 95% CI = 0.70-6.22, P = 0.20)
また、
心房細動の発症率は、
魚油サプリメント投与群では8.40%
対照群では14.07%
であり、両群間に有意差が見いだされています。
(p = 0.07)
心房細動の平均持続期間は、
魚油サプリメント投与群では、20.96 ± 4.71時間、
偽薬投与群では、46.87 ± 7.44時間
でした。
(p = 0.04)
その他、
ICUへの入院期間、および病院への全入院期間は、
魚油サプリメント投与群において、より有意に短縮されていました。
(それぞれ、p = 0.003 and p = 0.04)
以上のデータから、
魚油サプリメント(2グラム/日)を心臓バイパス術の施行数日前に投与することで、
術後の合併症としての心房細動の発症率の有意な減少(5.7%)、
発症した場合の改善までの時間の有意な短縮、
ICU治療期間及び入院期間の有意な短縮といった有用性が示唆されます。
魚油(EPAやDHA)の補完療法としての有用性が示唆されます。
DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。
EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))
DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))
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