サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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オリーブオイルが2型糖尿病の予防や改善に有用:メタ解析 [2017年04月22日(土)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナルに、オリーブオイルの摂取と、2型糖尿病のリスクや血糖コントロールに対する影響を調べた系統的レビュー/メタ解析が、欧州のグループ(ドイツ、スペイン、オーストリア)から報告されていました。
(Nutr Diabetes. 2017 Apr 10;7(4):e262.)


オリーブオイルでは、多くの有用性が示されています。

オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用


良質のエクストラバージンオリーブオイルは、

オリーブ由来ポリフェノールによる抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果を有しています。


今回のメタ解析では、


主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane Library and google scholar)

前向きコホート研究及び臨床試験が検索され、

オリーブオイルの摂取と、2型糖尿病リスクおよび2型糖尿病における血糖コントロールへの作用が検証されました。


コホート研究4報の15,784名の2型糖尿病患者、

臨床試験29報が対象となりました。


コホート研究の期間は、5.7年から22年の間であり、全体では183 370名の被験者です。

また、RCTでは、介入期間は2週間から4.1年間であり、被験者は3698名です。

平均年齢は、33歳から67.2歳でした。

RCT29報のうち、22報は欧州、8報は北米、2報はオセアニア、1報はアジアで実施されています。



解析の結果、

オリーブオイルの摂取量が最大の群では、

最小の群に比べて、

2型糖尿病リスクが16%低下するという相関が見いだされました。
(RR: 0.84; 95% CI: 0.77, 0.92)
(ただし、非線形の相関。)




次に、
2型糖尿病患者における臨床試験では、

対照群に比べて、

オリーブオイル摂取群において、

HbA1cの有意な低下、
(MD: -0.27%; 95% CI: -0.37, -0.17)

空腹時血糖値の有意な低下、
(MD: -0.44 mmol l-1; 95% CI -0.66, -0.22)

が見いだされました。


以上のデータから、

オリーブオイルの摂取により、

2型糖尿病リスクの低減と、2型糖尿病での血糖コントロール改善作用が示唆されます。


近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。









地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。

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