サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンB群が粒子状物質(PM2.5)による心臓神経障害を抑制する [2017年04月10日(月)]
今月の科学誌に、ビタミンB群の投与によって、微小粒子状物質(PM2.5)による心臓神経障害の抑制作用を示した臨床研究が、米国とカナダのグループから報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Apr 3;7:45322.)


大気汚染の原因物質である微小粒子状物質(PM2.5)は、急性の心血管イベントのトリガーとなります。

今回の研究では、


微小粒子状物質(PM2.5)の心臓自律神経系への影響に対するビタミンBサプリメントの作用が検証されました。

具体的には、
一重盲検偽薬対照クロスオーバー法にて、

健常者10名を対象に、

・正常環境(暴露ナシ)+偽薬

・PM2.5 (250 μg/m3) の環境下において、

ビタミンB群投与群
(葉酸;2.5 mg/日,B6; 50 mg/日, B12;1 mg/日)

偽薬投与群の合計3群について、

2時間の暴露の前後、24時間後の時点で、

心拍数、心拍変動(HRV)、白血球数などが測定されました。


まず、
非暴露群に比べて、

PM2.5暴露群では、

心拍数の有意な増加
(3.8 bpm, 95% CI: 0.3, 7.4; P = 0.04)


白血球数の有意な増加
(11.5%, 95% CI: 0.3%, 24.0%; P = 0.04)


リンパ球数の有意な増加、
(12.9%, 95% CI: 4.4%, 22.1%; P = 0.005)

および

低周波(Low Frequency)の有意な減少
(57.5%, 95% CI: 2.5%, 81.5%; P = 0.04)

が認められました。


ビタミンB群の投与では、

PM2.5による心拍数への影響を低減し、
(by 150%, P = 0.003),

低周波への影響を有意に減少、
(by 90%, P = 0.01),

白血球数
(by 139%, P = 0.006),

およびリンパ球数への影響
(by 106%, P = 0.02)

を有意に減少しました。


以上のデータから、

PM2.5への2時間の暴露により、心拍数の増加、HRVの減少、

WBC数の増加が生じ、

それらの影響が、ビタミンB群の投与により抑制されることが示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。





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