医学博士 蒲原聖可ブログ
サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。
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マグネシウムが血管機能の改善@未病者:系統的レビュー/メタ解析
[2019年12月18日(水)]
今月の循環器研究の専門ジャーナル(電子版)に、マグネシウムによる血管機能への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(High Blood Press Cardiovasc Prev 2019 Dec 16)
一般に、
血中マグネシウムの低値は、死亡率の上昇、心血管疾患リスクの上昇などを生じます。
マグネシウムは、日本人で摂取不足が示されています。
(国民健康栄養調査では、カルシウム、マグネシウム、亜鉛が摂取不足です。)
先行研究では、次の報告があります。
マグネシウムによる高血圧改善作用:メタ解析
マグネシウムの摂取が多いと日本人男性の心臓病リスクが低下:JPHC研究
マグネシウムが糖尿病のリスク低下に有用:メタ解析
マグネシウムの投与が血管を健康に保つ:メタ解析
ポリファーマシーでは7割が低マグネシウム血症@高齢者
ビタミンDの至適状態にはマグネシウムも必要
先行研究では、
マグネシウム(Mg)の投与による血管内皮機能の改善作用が示唆されています。
今回の系統的レビュー/メタ解析では、
マグネシウムの経口投与を行ったランダム化比較試験を対象に、血管内皮機能への作用が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(PubMed、Embase、Web of Science、Cochrane Library)
2019年5月27日までに収載された論文から、
マグネシウム投与による血管内皮機能(FMD; 血流依存性血管拡張反応およびPWV; 脈波伝播速度)を調べたランダム化比較試験が検索されました。
解析の結果、
まず、
全体の解析では、
マグネシウムの摂取と、
FMD(平均差2.13; 95%CI-0.56、4.82; p = 0.12)
および
PWV(平均差-0.54、95%CI-1.45、0.36、p = 0.24)
に有意な変化は見出されませんでした。
次に、
サブ解析では、
6か月以上の投与、
不健康な被験者、
50歳以上、
またはBMIが25以上
の研究において、
FMDの有意な改善が見出されました。
以上、今回のメタ解析から、
マグネシウムの摂取は、ハイリスク群や未病のグループにおいて、
血管内皮機能を改善すると考えられます。
今後、臨床的意義の検証が期待されます。
日本人では、カルシウム不足がよく知られていますが、
食事からのマグネシウムの摂取不足も深刻です。
カルシウムについては、マグネシウムとのバランスが重要であり、
カルシウムだけだと効果が得られず、
カルシウム+マグネシウムサプリメントの摂取が重要です。
(マグネシウムが異所性石灰化を抑制します。)
厚生労働省による国民健康栄養調査では、
日本人の成人は、男女とも全年齢層にて、
カルシウム、マグネシウム、亜鉛の摂取が不足していることが示されています。
食事が基本ですが、健康維持のために、リアルワールドでの具体的な解決方法として、
サプリメントを栄養補助食品として利用することが薦められます。
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65歳以上の日本人女性が要介護となる原因の1位は認知症、2位は骨折・転倒です。
そのため、女性の健康寿命の延伸には、認知症と骨折・転倒対策が最も重要と考えられます。
転倒・骨折リスクの低減については、たんぱく質の摂取とともに、カルシウムやマグネシウム、ビタミンD、ビタミンKといった栄養素の補給も重要です。
マグネシウムが女性の健康寿命を延長する
ビタミンDサプリメントによる健康寿命の延伸
高齢者では、ビタミンDの不足や欠乏が高率に認められ、フレイルやプレフレイルのリスクとなります。
このフレイルのリスク状態を改善するには、食事摂取基準に示されたビタミンD (800 IU/day)よりも多くの量を摂取する必要があります。
フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー
HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。
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