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妊娠期のコーヒー・お茶の摂取と、妊娠糖尿病リスクとの関連 [2014年06月26日(木)]
今月の産婦人科学の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠第1期のコーヒー・お茶の摂取と、妊娠糖尿病リスクとの関連を調べたコホート研究が、米国のグループから報告されていました。
BJOG. 2014 Jun 20)



これまでの多くの研究において、

コーヒーや緑茶、紅茶の摂取による健康維持・生活習慣病予防効果が示されています。


コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用、緑茶カテキンなどの作用を介した効果と考えられています。



コーヒーやお茶の摂取と、

(妊婦ではない、一般の成人において)2型糖尿病のリスク低下作用も知られています。




そこで、今回の研究では、

妊娠第1期におけるコーヒーやお茶の摂取と、

妊娠糖尿病との関連が検証されました。


具体的には、

デンマークにおける1996-2002年の間のコホート研究として、

非糖尿病の妊婦71 239名が対象となり、


妊娠第1期のコーヒーやお茶、あるいは総カフェインの摂取量と、

妊娠糖尿病との関連が検証されました。

(Danish National Birth Cohort)




解析の結果、

まず、被験者の81.2% (n = 57 882)が、コーヒーやお茶を摂取しており、

妊娠糖尿病は、1.3% (n = 912) に認められました。



一方、

コーヒーやお茶の非摂取群での妊娠糖尿病は、

1.5%でした。




コーヒー摂取者の間では、

1日8杯以上の高摂取群(1.8%)において、妊娠糖尿病が最も高率に見出されています。


お茶の摂取群では、用量による差は認められませんでした。



年齢や社会的職業的な背景、BMI、喫煙、コーラ飲料摂取などの交絡因子で補正後、

コーヒーの摂取とお茶の摂取は、妊娠糖尿病のリスクを抑制する傾向が見出されたということです。


(コーヒー;RR ≥8 versus 0 cups/day = 0.89 [95%CI 0.64-1.25])

(お茶:RR ≥8 versus 0 cups/day = 0.77 [95%CI 0.55-1.08]).


ただし、

非喫煙者で1日8杯以上のコーヒーの摂取は、妊娠糖尿病のリスクを上げる傾向も見られています。


その他、カフェイン摂取量と、妊娠糖尿病との関連は、認められませんでした。



以上のデータから、

妊娠第1期におけるコーヒーやお茶の適量の摂取は、

妊娠糖尿病のリスクをあげることはなく、

むしろ、リスクを低下させる傾向が示唆されます。







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