サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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維持透析患者におけるコエンザイムQ10の許容性 [2015年11月07日(土)]
今月の腎臓病学の専門ジャーナルに、慢性維持透析患者において、コエンザイムQ10の許容性を検証した漸増試験が、米国のグループ(University of Washington School of Medicine)から報告されていました。
(BMC Nephrol. 2015 Nov 3;16(1):183.)



コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



慢性維持透析患者では、酸化ストレスが亢進しており、様々な合併症が知られています。




今回の研究では、

維持透析患者におけるコエンザイムQ10(CoQ10)の安全性が検証されました。

具体的には、

維持透析患者にコエンザイムQ10を最大1,800mg/日の用量まで漸増投与し、

酸化ストレスマーカーとして、
血中F2-イソプロスタンとイソフルランが測定され、

血中CoQ10値も調べられています。


20名の被験者中15名が、コエンザイムQ10の漸増試験を完了しました。


解析の結果、

血中平均CoQ10値は、

試験開始時の704 ± 286 ng/mLから

4033 ± 1637 ng/mLへと線形に増加しました。


一方、

酸化ストレス指標である血中イソフルラン値は、

開始時の141 ± 67.5 pg/mLから

試験完了時の72.2 ± 37.5 pg/mL へと有意に減少しました。

(P&#8201;=&#8201;0.003 vs. baseline and P&#8201;<&#8201;0.001 for the effect of dose escalation on
isofurans)


血中F2-イソプロスタン値には有意な変化は見出されませんでした。


全ての被験者において、特に問題となる有害事象は認められていません。



以上のデータから、

慢性維持透析患者において、

1日あたり1,800mgまでのコエンザイムQ10投与の安全性と、抗酸化作用が示唆されます。




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機能性食品素材・サプリメントでは、抗炎症作用や抗酸化作用を有する成分があり、人工透析患者に対する効果が示唆されています。

(腎不全・維持透析患者のためのサプリメント)


例えば、疫学研究では、魚油/オメガ3系脂肪酸の摂取が多いと、人工透析患者の生存率が向上する、というデータが知られています。
(Am J Kidney Dis. 2011 Aug;58(2):248-56.)


また、腎不全患者の新規透析用動静脈グラフト術後経過に対する魚油サプリメントの効果を示したランダム化比較試験も示されています。


その他、次のような報告も知られています。


葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果



腹膜透析患者におけるビタミンCとEの抗酸化作用



維持透析患者でのビタミンEの抗酸化作用



・慢性血液透析患者に対するビタミンD3サプリメントの有用性



・腎不全患者の透析用動静脈グラフトに対する魚油サプリメントの効果



・ビタミンD高値は腎結石症との相関なし




・還元型コエンザイムQ10による腎機能改善作用



・ビタミンD3+カルシウムサプリメントによる効果@慢性腎臓病患者



・ビタミンD不足の腎臓移植患者ではタンパク尿が認められる



・人工透析患者におけるαリポ酸の効果



・ビタミンDによる慢性腎臓病の死亡率低下作用



・末期腎疾患患者におけるビタミンDサプリメントの効果


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