最近読んだ本がとてもよかったのでご紹介します
田郁さんの「ふるさと銀河線」という短編集
タイトルになっている「ふるさと銀河線」とは、
北海道ちほく高原鉄道が運営していた鉄道路線で、
残念ながら2006年に廃止されています。
この短編集はどれも鉄道がテーマになっていて、
通勤電車だったり、失った人の思い出を辿る旅だったり、
ホームの蕎麦店だったりがそれぞれの物語に関わっています。
田郁さんの本は初めて読んだのですが、
まんまるの中ではここ数年で1番というくらい好きな本
みをつくし料理帖シリーズやNHKでドラマ化された
銀二貫など時代もので有名な作家さんで初の現代ものだそう。
物語のひとつひとつが優しくて悲しくて胸にぐっときます。
人生っていいことばかり、美しいものばかりではないけれど、
なくしたものも、取り戻せないものだってあるけれど、
それでも、今からなにかできることがないかと探してみる。
みんな遠くの幸せを信じて迷いながら生きている。
通勤電車の中で読んでいたまんまるねこは、
読み進む度に涙があふれそうになって少し困りました
最後に寺山修司の「幸福が遠すぎたら」という詩が
引用されているのですが、この詩もまた物語を引き立てます。
幸福が遠すぎたらというタイトルもまたいい
人には多かれ少なかれ、自分だけが取り残されているような
深い深い孤独や不安にとらわれる瞬間があるものです。
そんな孤独や不安をほのかな体温で包んでくれるような
でも押しつけがましくない控えめな短編集なのよね。
まんまるねこ強く強くおすすめします
この本があまりにも素敵な本だったので、
田郁さんの本をもっと読んでみたくなりました
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